壁の中からカリカリと音がすることってありませんか？
そう言えば、夜になると壁の中からカリカリ音がするけど、何なの？
もしかしたら、それは動物が家の中に侵入しているサインかもしれません。
次のような原因が考えられます。
- ネズミ
- コウモリ
- 建物の老朽化によるきしむ音
- 強風による音
家の中に入り込む動物は、他にはイタチやハクビシンがいますが、カリカリとした音ではないケースが多いようです。
この記事では、壁の中から聞こえる音の正体や、原因の見分け方、そして安全な対処法までをくわしく解説します。
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壁の中でカリカリと音がする原因
壁の中でカリカリ音がする原因として考えられるのは、次の場合です。
ネズミがあちこちかじる音
「カリカリ…」という音の正体で一番多いのが、実はネズミなどの小動物の仕業です。
特にネズミはわずかなすき間からでも家に入り込み、壁の中や天井裏に巣を作ることがあります。
また、ネズミは歯が一生伸び続けるため、あちこちをかじって歯を削る習性があります。そのため、壁の木材や断熱材、配線などを「カリカリ」とかじる音が聞こえるのです。
もしこの音が夜中に聞こえる場合は、ネズミの可能性が高いです。
イタチやハクビシンなどの中型動物も壁のすき間に入り込むことがありますが、その場合は「ドタドタ」「ゴトッ」といった重めの音になることもあります。
コウモリや小鳥が侵入している
コウモリや小さな鳥が壁の中に入り込むこともあります。
とくにコウモリは小さなすき間からでも侵入できるため、換気口や外壁のヒビなどに注意が必要です。
コウモリは羽ばたくような音や、カサカサという軽い足音を立てます。日中は静かで、夜になると活動する点がネズミとよく似ています。
鳥の場合は、「チュンチュン」と鳴き声が聞こえることがあるので、音の種類で判断がつくこともあります。
建物の老朽化によるきしみ音
実は、動物がいなくても「カリカリ」や「パキパキ」といった音がすることがあります。
それは建物自体が出す音です。木材は湿気や温度の変化で膨張・収縮を繰り返し、その際にわずかに動いて音を出すことがあります。
特に夜間、外気との温度差が大きくなると、こうした音が聞こえやすくなります。壁の中で木材がこすれ合って出す音は、まるで誰かが何かをかじっているように聞こえることもあります。
築年数が経っている家ほど、この可能性も高まるので、まずは建物の状態を見直してみましょう。
強風による音
壁の外で風が強く吹いたときに、屋根や外壁がゆれて「カタカタ」「カリカリ」と音がすることもあります。とくに古い家では外壁材が浮いていると、少しの風でも音が鳴ることがあります。
また、近隣での工事や大型車の通過などによる振動が、壁材に伝わって音になるケースもあります。このような場合は、特定の時間帯や天候でのみ音がすることが多いです。
壁の中からカリカリ音がする原因を突き止めるポイント
壁の中からカリカリ聞こえる原因は何か？
それを探るポイントをご紹介します。
音の出る時間帯をチェックする
音が聞こえる時間帯によって、原因を絞り込むことができます。
夜に音がする場合は夜行性のネズミやコウモリの可能性が高くなります。一方、昼間に音がするなら、鳥や配管の異常、建物のきしみなどが疑われます。
- 夜だけ音がする → ネズミ・コウモリ
- 昼も夜も関係なく → 木材の伸縮音・配線など
- 朝方や夕方のみ → 小鳥の可能性
時間帯をメモしておくと、後で業者に相談する際にも役立ちます。
音のリズムや間隔をチェックする
「カリ…カリ…」とゆっくりした音なのか、「カリカリカリカリ！」と激しい音なのかでも判断材料になります。ネズミは食べ物を探して動き回るため、音に動きがあるのが特徴です。建材の収縮音は、単発的に「パキッ」「ピシッ」と鳴ることが多いです。
- 連続した小さな音 → ネズミのかじり音
- 単発の大きめな音 → 木材の伸縮音
- リズミカルな音 → コウモリや鳥の動き
音がする場所をチェックする
どこから音がしているかも、原因特定には大きなヒントになります。
天井裏ならネズミやイタチ、壁の中ならネズミやコウモリ。床下であればイタチやネコが入り込んでいるかもしれません。
また、音が動いているように感じたら、それは動物が移動しているサイン。場所をしっかり確認しておきましょう。
音以外の手がかりをチェック
音以外に気になる点がないかもチェックしてください。
たとえば、異臭がする場合は、動物のフン尿や死骸の可能性があります。換気口付近に足跡や黒いシミがある場合も、動物が出入りしているサインです。
こうしたにおいや痕跡は、視覚と嗅覚でも確認できる手がかりです。
壁の中の音が害獣だった場合どんな動物がいる？
壁の中や屋根に入り込む害獣としては、次のものが考えられます。
それぞれの特徴をご紹介します。
ネズミの特徴
壁の中から聞こえる「カリカリ音」で最も多い原因がネズミです。
特にクマネズミやハツカネズミなどの小型のネズミは、狭いすき間でも出入りができ、壁の内側や天井裏に巣を作ることがあります。
ネズミはとても器用で、壁の木材、断熱材、配線などをなんでもかじります。音だけでなく、フンや尿の臭い、食べ物の被害なども出てくるため、早めの対処が必要です。
ネズミの特徴
ネズミは次のような特徴があります。
- 夜中に活発に動く
- 細かく連続した音がする
- 小さな黒いフンが落ちている
- 食べ物のかじられ跡がある
イタチやハクビシンなどの特徴
ネズミよりも大きな「ゴトン」「ドタドタ」といった音がする場合は、イタチやハクビシンが原因かもしれません。これらは小動物ですが体格はネズミより大きく、壁の中や天井裏に巣を作ることもあります。
イタチやハクビシンはフンや尿のにおいが非常に強烈で、放置すると悪臭やシミ、天井の腐食にもつながります。
イタチ・ハクビシンの特徴
イタチやハクビシンは次のような特徴があります。
- 大きめの足音、ドタドタした移動音
- 強烈なアンモニア臭
- ためフン（同じ場所に排泄）をする
- 鳴き声（キーキー、ギャー）が聞こえることも
コウモリの特徴
コウモリは小さな隙間からでも家に入り込み、壁の中や屋根裏に潜んでいることがあります。
彼らは夜行性で、静かに羽ばたきながら移動します。
コウモリのフンは小さく、黒くてポロポロしており、よく見ると光沢があることがあります。ネズミのフンと似ていますが、触ると崩れる点が違います。
コウモリの特徴
コウモリには、次のような特徴があります。
- 音は小さく、サラサラ、カサカサとした感じ
- 昼間は静かで夜に動く
- 換気口や外壁に黒いシミ（出入り口のサイン）
- フンは乾燥していて、触るとボロボロ崩れる
小鳥や昆虫の特徴
鳥が壁の中に巣を作っていることもあります。特に屋根のすき間や軒下に巣を作ると、壁の中で羽音や足音が響くことがあります。朝方に音がするなら鳥の可能性が高いです。
また、ハチなどの昆虫類も壁の中に巣を作ることがあります。
鳥や昆虫の特徴
- 朝方に音が多い → 鳥
- ジジジ、パリパリ → 害虫
- 外壁に土や巣材が見えることも
フン、羽、巣材、かじり痕などのチェックリスト
動物の種類を見分けるには、音だけでなく目に見える痕跡も大切です。以下のチェックポイントを参考にしましょう。
| チェック項目 | 見つかる可能性が高い動物 |
| 小さい黒いフン | ネズミ、コウモリ |
| 強いにおい、ためフン | イタチ、ハクビシン |
| 羽根、巣材（草など） | 鳥類 |
| 木の削りかす、木材の穴 | シロアリ |
| かじり跡（ケーブルなど） | ネズミ、イタチ |
壁の中からカリカリ音がする時の調査方法と注意点
壁の中からカリカリという音が聞こえた時は記録を残すなどの対策が重要です。
その場合の注意点をご紹介します。
音を録音
壁の中の音は一時的なこともあるので、聞こえたタイミングでスマホの録音機能を使って記録しておきましょう。後で専門業者に聞かせれば、原因を特定しやすくなります。
録音の際は、なるべく静かな環境で、音のする壁にスマホを近づけて行うと効果的です。録音した時間帯と音の内容をメモしておくと良いでしょう。
扉や壁をたたくなど安易な刺激は避ける
「何かいるかも？」と思って、壁をドンドンたたいてしまう人もいますがこれは危険です。動物が驚いて暴れたり、より奥深くに逃げ込んでしまい、追い出しにくくなる可能性があります。
また、もし相手が攻撃的な動物だった場合、天井を破ったり、家の中に出てきたりするリスクもあります。刺激せず、冷静に観察することが大切です。
懐中電灯や赤外線カメラなどを使った夜間の確認法
夜間に活動する動物が多いため、暗い時間帯に確認するのが効果的です。懐中電灯で屋根裏や床下の出入口を照らしてみたり、赤外線カメラやセンサーカメラを設置すれば、姿を確認できることもあります。
ただし、屋根裏や天井に無理に入るのは危険なので、できれば専門業者に依頼するのが安全です。
臭いや通気の異常チェック
音がしなくても、家の中に変なにおいがこもっていたり、空気の流れがおかしいと感じたら、動物が住み着いている可能性があります。特に夏場はフン尿や死骸の臭いがこもりやすいので要注意。
換気扇や通気口からの空気の流れをチェックし、変化があればそれも記録しておくとよいでしょう。
自力で判断できない場合の専門業者相談のタイミング
・音の原因がわからない
・何かいる気配がして怖い
・においやフンがひどくなってきた
こんなときは、無理に自分で対処せず、すぐに害獣駆除の専門業者に相談しましょう。動物によっては鳥獣保護法で守られていて、許可なしでは駆除できない場合もあるので、専門家の判断がとても重要です。
なお、建物の経年劣化による音の場合も自分で判断せずに、専門家に見てもらいましょう。
壁の中からカリカリ音がする時の原因と対策まとめ
この記事では、壁の中からカリカリ音がする場合の原因と対策についてご紹介しました。
壁の中から「カリカリ」と音がすると、不安になりますよね。でも、その音にはちゃんとした原因があります。ネズミやコウモリ、イタチなどの動物だったり、木材や配管の劣化だったり、原因によって対処法も異なります。
まずは音の特徴や出る時間、においや痕跡を観察して、冷静に記録しましょう。そして、自分で判断できないときは、無理せずプロに相談することが安全で確実な対処法です。
