ネズミ対策に猫の鳴き声は効果ある？嫌がる音の種類と正しい使い方を解説！

この記事では、ネズミ対策に猫の鳴き声が使えるかどうか、またそれと併用してできる対策などについてご紹介しています。

こんな疑問を持ったことはありませんか

ネズミは非常に警戒心が強く、特に天敵である猫の鳴き声に敏感に反応します。

最近では、猫の鳴き声を録音して流すグッズや、超音波を利用したネズミ対策アイテムも注目されています。

しかし、「本当に効果があるの？」「使い方を間違えると意味がないのでは？」と不安になる方も多いでしょう。

この記事では、猫の鳴き声がなぜ効くのか？本当に効果があるのか？さらに、ネズミが嫌がるその他の音や、音による対策の注意点、グッズ選びのコツまで、わかりやすく徹底解説します。

「ネズミを寄せつけない家」を目指して、正しい音対策の方法を学びましょう！

猫の鳴き声でネズミは本当に逃げるのか？

猫はネズミの天敵と言われていますが、猫の鳴き声は本当にネズミ駆除に役立つのでしょうか？

ネズミが猫を怖がる理由とは？

ネズミは天敵である ネコ（猫）の存在を本能的に察知すると、警戒します。

例えば猫の鳴き声や影を感じるだけで、安心して近づけないという習性があります。

実際、猫が出入りしている地域では、ネズミの発生数が少ないというデータもあります。

 そのため「猫がいる」とか「猫の鳴き声がする」という環境は、ネズミにとって「危険な場所」と認識されることがあります。

ただし、これはあくまで「近づきにくくなる可能性がある」程度であって、猫の鳴き声だけで必ずネズミがいなくなるわけではありません。

猫の存在感が薄かったり、猫を見かけないにもかかわらず鳴き声だけという場合、ネズミが「騙し」と認識して慣れてしまうこともあります。

猫を飼えばネズミはいなくなる？

「猫を飼えばネズミ対策になる！」と思う方もいますが、実際には注意が必要です。

猫が狩りをしない室内飼いだったり、猫自身がネズミに興味を示さない性格だったりすると、思うほど効果を発揮しない場合があります。

また、猫を飼うこと自体が別の衛生・管理問題を生む可能性もあります

例えば、トイレの処理、餌の管理、猫の健康管理など思わぬ手間や費用がかかることがありますよね。

駆除目的だけで猫を迎えるのではなく、猫＋他の対策を併用する意識を持つことが大切です。

録音した鳴き声に効果はある？

最近では、猫の鳴き声を録音した音源やアプリを使って「ネズミを遠ざける」方法も紹介されています。確かに、猫が近くにいるような環境を音だけでつくり出すことで、短期間ではネズミの警戒を引き起こすことができます。

 しかし、長期的に見ると、ネズミは「音だけでは襲われない」「動かない鳴き声は安全」と判断して慣れてしまう可能性があるため、効果が薄れることもあります。

 録音を使うなら、設置位置・音量・時間帯・他の対策との併用を工夫することが成功のポイントです。

実際に試した人の体験談

実際の家庭では、「夜に猫の鳴き声の録音を流したら、翌朝ゴミ袋のかじり跡が消えていた」という声もあります。

一方で、「しばらくは効果があったが、1ヶ月後にはまた出るようになった」という例も多く聞かれます。

このように、猫の鳴き声は初動の対策としては有効だが、単独対策には限界があるという実感が現場からも出ています。

音だけでは対策しきれない理由

なぜ猫の鳴き声だけでは十分ではないのか？その理由はいくつかあります。

• ネズミが侵入して「安全」と判断してしまえば、鳴き声だけに反応しなくなる
• 鳴き声に対応している時間帯や範囲が限定的だと、他のルートから侵入されやすい
• ネズミのエサが豊富にある環境では、鳴き声による警戒だけで行動をやめるとは限らない
• 鳴き声に加えて、侵入口の封鎖・エサの断絶・清掃などの環境対策を同時に行っていないと、根本的な解決にはつながらない

以上の点から、猫の鳴き声は「入り口の一つ」であって、「決め手ではない」という理解が必要です。

ネズミが嫌がる音とは？音の種類と効果一覧

ネズミが嫌がる音というものがあります。

どんな音なのか、詳しく見ていきましょう。

猫の鳴き声以外に効く音とは？

ネズミが嫌がる音には、猫の鳴き声以外にもさまざまな種類があります。ネズミはとても耳が良くて敏感な動物なので、人間には聞こえないような小さな音や、高い音にも反応します。
一般的に効果があるとされている音には次のようなものがあります。

これらの音は、ネズミにとって「危険がある場所」と感じさせる効果がありますが、単発で使うだけではなかなか持続性がないのが現実です。

人間には聞こえない「超音波」の効果

超音波（Ultrasound）は、ネズミ対策機器で最も多く使われている音の一つです。20kHz以上の高周波数の音は人間には聞こえませんが、ネズミはこれを「不快な音」として感じます。

市販の「ネズミ撃退機」では、この超音波を使ってネズミを遠ざける設計になっており、機器を設置するだけで簡単に使えるのがメリットです。
ただし、効果の持続性については意見が分かれています。ネズミがその音に慣れてしまう「順応」が起こると、数日〜数週間で効果が薄れるケースも。

また、壁や家具などの障害物があると音の届き方にムラが出るため、音の届きにくい場所には別の対策を組み合わせる必要があります。

金属音・高周波・超低周波は効く？

ネズミが嫌う音には、金属をこすり合わせるようなチュイーンという高音や、重低音のゴゴゴ…という超低周波も含まれます。これらの音は「落ち着かない」「危険を感じる」音として、ネズミが嫌がりやすい傾向があります。

例えば、古いアルミ缶を叩いたり、金属製のおたま同士を軽く打ち合わせたりする音も、一時的にネズミを驚かせることができます。
ただし、家庭内で常時鳴らし続けるのは現実的ではありませんし、人間にとっても不快で疲れる音になりがちです。

高周波や低周波の音を使ったネズミ対策機器は、最近では設定を自動的に変えてネズミに慣れさせないよう工夫されている商品もあります。周波数が一定だとネズミが順応しやすいため、ランダムに変化するタイプの製品がおすすめです。

録音音声とリアルな音の違い

録音された猫の鳴き声やフクロウの声などを使う場合と、実際に猫やフクロウがいる場合では、ネズミに与える影響が異なります。

録音音声は「動き」がないため、ネズミが学習してしまう可能性が高いのです。

はじめは効果があっても、同じ音が繰り返し流れていると、「これは実際の脅威ではない」と見抜かれてしまいます。

また、録音された音はスピーカーの性能にもよるため、音質が悪いとリアリティがなく、効果が半減することもあります。

一方で、本物の猫や猛禽類が動きながら出す音にはリアルな危機感があるため、ネズミが強く反応します。

録音音声を使用する際は、「ランダム再生」「不規則な間隔」「音量調整」などの工夫が大切です。

「慣れ」や「順応」が起きることもある

ネズミは非常に賢い動物で、環境に慣れる力（順応力）が高いです。最初は怖がって逃げていた音でも、数日後には気にせず行動するようになってしまうこともあります。

とくに、「音だけ」で対策している場合はこの慣れが起きやすく、しばらくするとまた出てくる→音を変える→また慣れる…といういたちごっこになりかねません。

このような事態を防ぐためには、音だけに頼らず、他の対策と組み合わせて「ネズミにとって住みにくい環境」を作ることが重要です。

音によるネズミ対策のメリットと注意点

音の効果でネズミを追い出す方法のメリットと注意点をご紹介します。

音で追い出すことのメリット

ネズミ対策として「音」を使う方法は、手軽・非接触・即効性が期待できるという点で多くの人に選ばれています。とくに、ネズミを殺さずに追い出したいという方や、小さなお子さんがいて強い薬剤を使いたくないご家庭にはうれしい方法です。

主なメリットをまとめると以下の通りです。

また、猫の鳴き声やフクロウの声など「天敵の音」を活用することで、ネズミにとって「この場所は危ない」と感じさせ、住みにくい環境を作ることが可能です。

赤ちゃんやペットへの影響は？

音による対策は人にとって安全だと考えられがちですが、超音波や高周波などは赤ちゃんやペットに影響を与える可能性もゼロではありません。

犬や猫などのペットも高周波音に敏感で、不安やストレスを感じることがあります。

また、赤ちゃんや幼児はまだ聴覚が敏感なため、落ち着かなくなったり、眠れなくなることもあるかもしれません。

そのため、超音波機器を使用する場合は、人の生活エリアと分けて設置する・ペットのいない部屋で使う・使用時間を限定するといった工夫が必要です。

また、長時間連続で音を出すより、時間を区切ってランダムに鳴らす方が、ネズミへの効果も高く、家族への負担も軽くなります。

録音音源の使い方と注意点

録音した猫の鳴き声や超音波を含む音声を使う場合は、ただ再生するだけでは効果が薄れる場合があります。「いつ・どこで・どのくらいの音量で」使うかが重要なポイントです。

また、録音音源を使う際の注意点としては以下のようなことがあります。

信頼できる音源を選び、設置や再生方法に工夫を加えることで、効果を高めることが可能です。

どこで流せば効果がある？設置場所の工夫

音を使った対策では、「どこで流すか」が非常に重要です。
ネズミは基本的に壁際や家具の裏、天井裏など、暗くて狭い、人の目につかない場所を好んで移動します。そのため、以下のような場所を重点的に対策すると効果的です。

スピーカーをこうした場所の近くに置いたり、超音波装置を設置することで、ネズミが「ここは危険」と感じるエリアを広げることができます。

音の方向や反響も考慮しながら、なるべくネズミの通路に対して「正面から音を当てる」配置にするのがコツです。

音のみに頼ると失敗する理由

「音だけで何とかしよう」と考えるのは、とても簡単な方法に思えますが、残念ながらそれだけでは効果が不十分なことが多いです。理由は以下の通りです。

つまり、音は「ネズミが嫌がる環境を作る補助的な手段」であり、単独での解決策ではないのです。

確実にネズミを防ぎたいなら、他の対策と組み合わせる「総合的なネズミ対策」が不可欠です。

音＋他の対策を組み合わせると効果倍増！

なかなか音だけでネズミ対策をするのは難しいようですね。

他の方法との組み合わせを考えてみましょう。

忌避剤や捕獲器と併用しよう

音によるネズミ対策は、単体では効果に限界があります。そこでおすすめなのが、忌避剤や捕獲器などの物理的な対策と組み合わせて使う方法です。

忌避剤

ネズミが嫌がるにおい（ミント、ハッカ、唐辛子など）を使った薬剤。スプレータイプ、ジェルタイプ、固形タイプなどが市販されています。

捕獲器

粘着シートやトラップなどで、実際にネズミを捕らえるタイプ。通り道に設置すると効果的です。

音でネズミを警戒させながら、逃げ場を限定して捕獲器に誘導する、またはにおいで追い出し効果を高めるなど、相乗効果が生まれます。
複数の手段を組み合わせることで、ネズミが「この家には居場所がない」と判断しやすくなります。

侵入経路の封鎖は必須

どれだけ音や忌避剤で追い出しても、ネズミが入ってこれる穴やすき間がある限り、また戻ってきます。
そのため、再侵入を防ぐには「侵入経路の封鎖」が絶対に欠かせません。

こうした場所を、金網・パテ・金属プレートなどでしっかり塞ぐことが重要です。

やわらかい素材（スポンジや布、ビニール）ではネズミがかじって再侵入してしまいます。

音の対策とあわせて、物理的に「侵入できない家」にしておくことが、もっとも効果的な方法です。

食べ物を絶対に放置しない習慣

ネズミは食べ物のニオイにつられて家に侵入してくることが多いため、食べ物の管理が不十分だと、どんな対策も無意味になってしまいます。

「ここにはエサがない」と思わせることが、ネズミを自然と遠ざけるコツです。音や臭いで怖がらせても、エサがあれば戻ってきます。
地道なようでも、毎日の生活習慣がネズミ対策の土台になります。

臭い対策でねずみを遠ざける方法

音に加えて、臭いでネズミを撃退する方法もとても有効です。ネズミは嗅覚が非常に発達しており、嫌いなにおいには近づかなくなります。市販の忌避剤や自作の対策も取り入れましょう。

スプレーや固形の忌避剤を、巣や通り道の近く、侵入経路の周辺に設置することで、ネズミが寄りつかなくなります。
音だけで逃げなかったネズミも、複数の刺激が重なると逃げ出す可能性が高まります。

定期的な点検と見直しがカギ

一度ネズミの被害が落ち着いても、油断しているとまた戻ってくる可能性があります。そのため、定期的に家の点検を行うことが大切です。

半年に一度でも「ネズミが入りにくいかどうか」を見直すことで、再発リスクを大幅に減らすことができます。

猫の鳴き声を使った対策グッズと選び方

猫の鳴き声を使った対策グッズがあるので、ご紹介します。

市販されている猫鳴き声グッズとは？

近年、ネズミ対策として猫の鳴き声を活用するグッズがいくつか登場しています。

これらの製品は、実際の猫の鳴き声を録音した音源を一定間隔で流すことで、ネズミに「猫がいる環境」を思わせ、近づきにくくさせる仕組みです。

これらの製品は、キッチン・天井裏・物置・ゴミ置き場など、ネズミが出やすい場所に設置するだけで使えるため、手軽に導入できます。ただし、効果には個体差があり、ネズミが慣れてしまうケースもあるため、他の対策との併用が前提です。

超音波式ネズミ撃退機の選び方

猫の鳴き声タイプと並んで人気があるのが、「超音波撃退機」です。こちらは、猫の鳴き声ではなく、人には聞こえない高周波音を発生させてネズミを遠ざける仕組みです。

価格は安いもので2,000円程度から、性能の良いものは1万円以上する場合もあります。信頼できるブランドの製品を選び、定期的な動作確認を忘れずに。

録音音源を自作する方法

市販のグッズに頼らず、自分で猫の鳴き声を録音して使うことも可能です。最近ではYouTubeなどにもリアルな猫の鳴き声が多数アップされており、スマートフォンやタブレットで簡単に再生できます。

自作音源の使い方

1. 猫の鳴き声が入った動画をダウンロード（使用は個人利用にとどめましょう）
2. スマホやMP3プレイヤーに保存
3. Bluetoothスピーカーやポータブルスピーカーで再生
4. 夜間や人がいない時間帯に、ネズミの通り道で流す
   

注意点としては、音を流しっぱなしにするとネズミが慣れてしまうため、1日30分〜1時間、時間をずらして使用するのが効果的です。
また、人間にとってもうるさくない程度の音量で使用するよう調整しましょう。

スピーカー設置場所のコツ

音を効果的にネズミに届けるには、スピーカーの設置場所がとても重要です。音は広がり方に偏りがあるため、「とりあえず部屋の隅に置く」だけでは十分に届かないことがあります。

また、スピーカーの向きをネズミの侵入方向に向けると、警戒心を強めやすくなります。
スピーカーが濡れない場所・熱くならない場所を選び、定期的にメンテナンスすることも忘れずに。

効果がなかったときの代替案

猫の鳴き声や超音波を使っても「まったく効果がなかった」「しばらくして戻ってきた」という場合は、以下のような代替案を検討しましょう。

• 忌避剤の設置：強烈なにおいで遠ざける
• 粘着シートや捕獲器で実際に駆除
• プロの害獣駆除業者に相談する
• 家の構造そのものを点検・修理（すき間封鎖）
• 環境そのものの見直し（エサ、清掃、隠れ場所の排除）

ネズミは非常に順応性が高いため、「1つの対策に頼り切らない」ことが再発防止のカギになります。
「音＋におい＋封鎖＋捕獲」など、複数の方法をバランスよく使うことが重要です。

まとめ

この記事では、ネズミ対策として猫の鳴き声が有効かどうかについてご紹介しました。

ネズミ対策として「猫の鳴き声」や「ネズミが嫌がる音」を活用する方法は、手軽で非接触、安全性も高いというメリットがあります。実際に、猫の鳴き声は天敵の存在を思い起こさせ、ネズミに警戒心を与えることができます。

しかし、ネズミは非常に学習能力が高いため、音だけではいずれ慣れてしまう（順応）可能性がある点にも注意が必要です。効果を持続させるには、「忌避剤」「捕獲器」「侵入経路の封鎖」など、音以外の対策と組み合わせることが重要です。

また、赤ちゃんやペットへの影響、録音音声の質や設置場所の工夫も成功のカギ。ネズミを本気で遠ざけるには、音だけに頼らず、複数の方法で住みにくい環境をつくるという総合的な視点が求められます。