屋根裏や庭先で、何かの動物を見かけたけど「あれってイタチ?テン?それともハクビシン?」と迷ったことはありませんか?
何か動物がいたけど、あれは何?
実はこの3種、見た目や行動がとてもよく似ているため、素人では見分けが難しいことも多いんです。
この記事では、イタチ・テン・ハクビシンの見分け方をわかりやすく解説します。
写真や足跡、鳴き声など、ちょっとした違いに注目することで、誰でも簡単に判断できるようになります!
ハクビシンとイタチ・テンは見分けが難しい
ハクビシンとイタチ、テンは共通点が多く、見分けるのが難しいのです。
イタチ、テン、ハクビシンには、次のような共通点があります。
では、ひとつずつ見ていきましょう。
生息エリアが似ている
ハクビシンとイタチ、テンは同じような場所に出没することが多く、「どの動物が家に入ったのか分からない…」といった混乱を引き起こしやすいのです。
意外と都市部でも目撃情報があり、人の生活圏と重なっているのも、見分けを難しくしている原因の一つです。
夜行性
これらの動物は、どれも日中は姿を現さず、夜になってから活動を始めます。
そのため、実際に姿を見る機会が少なく、何が来ているのか判断がつきにくいのです。
また、屋根裏や天井裏など、人の目が届かない場所を好むため、姿を見ても一瞬だったり、暗くてよく分からないこともあります。
さらに、どれも警戒心が強いため、人の気配を感じるとすぐに隠れてしまいます。だからこそ、はっきりと「これがハクビシンだ」「これはテンだ」と断定するのは難しいのです。
雑食性で何でも食べる
ハクビシンとイタチ、テンは昆虫、穀物、果物など何でも食べる雑食性です。
細かく見ると食の好みは分かれますが、食べ物を荒らされた場合、ハクビシンのしわざなのか、イタチやテンなのか判断するのは難しいでしょう。
外見や大きさが似ている
一瞬だけ見た動物の特徴を、正確に覚えておくのは簡単ではありません。
しかも、毛色やサイズ、顔の模様などは個体差があるため、「この動物っぽい」と思っても実際は違う種類だった…ということもよくあります。
とくにテンとイタチは体つきがよく似ており、毛色も似ているため、ぱっと見ただけでは区別がつきません。
逆にハクビシンは顔に白い線があるため見分けやすいですが、暗がりではその線が見えないこともあります。
ハクビシン・イタチ・テンの特徴と見分け方
共通点が多いハクビシンとイタチ、テンですが、それぞれに特徴があります。
ハクビシン の特徴

ハクビシンの最大の特徴は、顔にある白い線(はくび線)です。これが名前の由来でもあり、正面から見るとまるでお面をつけているように見えます。
体長は60〜80cmとやや大きく、しっぽも太くて長いのが特徴です。
ハクビシンは夜行性で、果物や野菜、昆虫などを好み、家庭菜園や庭先の果樹を荒らすこともあります。
動きは静かで器用なので、屋根や電線を伝って移動することもあります。
鳴き声はあまり聞こえませんが、歩くときに「ゴトッ」「トトトト」といった軽い音が聞こえることがあります。
イタチ の特徴

イタチは細長い体つきで、頭からしっぽの先までは約30〜40cmあります。
茶色っぽい毛で、短足ですがすばしっこく、地面を低く這うように移動する姿が特徴です。
生活の場所は、水辺や草むら、農村地帯が多く、人家の屋根裏や床下にも入り込むことがあります。
小型のネズミや鳥なども食べることがあり、ペットの小動物を狙うこともあるため注意が必要です。
イタチの鳴き声は「キーキー」「チチチッ」といった甲高い音で、夜中に屋根裏から聞こえると、不快に感じる人も多いです。
テン の特徴

テンは、イタチよりも一回り大きく、体長は50〜60cmほど、しっぽもふさふさで長く、全体的に丸みのある印象です。
毛色は季節によって変わりますが、黄色っぽい個体も多く、顔つきはやや丸くてかわいらしく見えます。
木登りが得意で、山林から住宅地まで広い範囲に生息しています。
テンは木の上に巣を作ることもありますが、人家にも入り込むことがあります。足音は「ドタドタ」「バタバタ」と大きく、天井から響くことがよくあります。
また、テンは絶滅危惧種に指定されている地域もあるため、間違って駆除しないように特に注意が必要です。
見分けるチェックポイント5項目
- 顔に白い線があるか → ハクビシン
- しっぽがふさふさしているか → テン
- 体が細長いか → イタチ
- 足音が大きいか → テンの可能性大
- 木登りをしているか → ハクビシンかテン
このように、いくつかの特徴を組み合わせて考えることで、正確な判別がしやすくなります
体長・体格・しっぽの長さや太さの違い
イタチ、テン、ハクビシンは見た目が似ているものの、体格やしっぽの形状に注目することで区別がつきやすくなります。
| 動物 | 体長 | しっぽの特徴 | 全体の印象 |
| イタチ | 約30〜40cm | 細く短め | 細長くすばしっこい |
| テン | 約50〜60cm | ふさふさで太め | 丸みがありやや大型 |
| ハクビシン | 約60〜80cm | 太くて長い | 鼻筋に白い線がある |
テンとハクビシンは体格が近いですが、しっぽがふさふさならテン、白い顔線があればハクビシンと判断できます。イタチは小さくて動きが素早いため、遠目でもわかりやすいです。
足跡の形・歩き方の特徴
足跡を観察するのも有効な手がかりです。地面がぬかるんでいるときや雪の日に残りやすいです。
- イタチの足跡は前足と後ろ足で大きさが違い、爪跡がはっきり残ることもあります。4本の指が並ぶ小さな足跡が特徴です。
- テンは5本指がくっきり写りやすく、まるで小さな手のひらのよう。幅が広めです。
- ハクビシンは足跡がやや大きく、犬の足跡に似ています。4本指+肉球が見えることが多く、間隔をあけてトコトコ歩くのが特徴。
歩き方にも違いがあり、イタチは体をくねらせながら走り、テンはやや直線的に動き、ハクビシンは静かに滑るように移動します。
フン・尿痕の特徴からわかること
フンや尿の特徴も動物の特定に役立ちます。以下は見分けやすい特徴です。
- イタチのフンは小さくて細長く、強いアンモニア臭がします。肉を食べるため、動物の骨や毛が混ざっていることがあります。
- テンのフンはイタチよりも少し大きめで、やや丸みがある形。果物の種などが入っていることもあります。
- ハクビシンのフンはもっと大きく、細長く黒っぽい色。果実の種や皮がたくさん含まれているのが特徴です。集めて1か所に排泄する「ためフン」の習性があります。
尿の臭いでも見分けがつくことがありますが、どれも強烈な匂いがするので、直接触れずに観察するのが安全です。
噛み跡・食べ残しなどの痕跡での見分け
動物が通ったあとには、何かしらの痕跡が残っていることがあります。以下のような違いがあります。
- イタチはネズミや小鳥を襲って食べることがあり、羽根や小動物の一部が残っていることがあります。
- テンは果物や卵などを好むため、皮や殻だけが残っていたりします。食べ方が雑で、食べかすが散らかることが多いです。
- ハクビシンは果物の皮や種などが丁寧に残っていることが多く、まるで人が食べたようなきれいな痕跡になることも。
食べ跡のきれいさや残し方も見分けのポイントになるので、見つけたらよく観察してみましょう。
ハクビシン・イタチ・テンは許可なく捕獲できない!
「ハクビシン、イタチ、テンが家に入り込んでいる」とわかっても、これらの野生鳥獣は「鳥獣の保護及び管理並びに狩猟の適正化に関する法律」(鳥獣保護法)で許可なく捕獲することが禁じられています。
お住まいの自治体で相談するか、専門の害獣駆除業者に相談するのがおすすめです。
まとめ
この記事では、ハクビシンとイタチ、テンの共通点と違い、見分け方についてご説明しました。
イタチ、テン、ハクビシンは見た目や行動がよく似ているため、簡単には見分けがつきません。しかし、体格やしっぽの形、顔の模様、鳴き声、フンなどの特徴をしっかり観察することで、判別の精度を高めることができます。
また、「いつ・どこで・何をしていたか」を記録することで、より確実に種類を見極めることができます。万が一自分で判断できない場合は、無理せず専門家に相談することが安全で確実です。